輪郭整形・小顔整形 コラム

Column
2025/05/12
小顔整形として人気の「脂肪吸引」の仕組み・方法とは?

頬や顎下の脂肪吸引は、小顔整形やVライン整形として当院でも人気の施術の一つです。人気の理由としては、顔の脂肪吸引の場合、太もも二の腕などの身体の脂肪吸引と比較すると吸引する脂肪量が少ないため、脂肪吸引と言えども比較的ダウンタイムや痛みなどが少ない点が挙げられるでしょう。今回は小顔整形として人気の顔の脂肪吸引の仕組みや方法についてまとめてみます。

小顔整形として人気の「脂肪吸引」の仕組み・方法とは?

顔の脂肪吸引の仕組みについて

脂肪吸引は、頬や頬肉、顎下などの膨らみやたるみが気になる部分の脂肪を、脂肪吸引専用の機器で吸引して対外に取り除く小顔治療です。吸引方法にはいくつかの種類がありますが、最もオーソドックスな脂肪吸引の方法は、皮膚を数ミリ程度切開してそこからカニューレという吸引専用の管を挿入し、前後に動かしながら皮下の脂肪を吸引していくという仕組みで施術を行います。このような方法をシリンジ法と言いますが、ここでは脂肪吸引の基本となるシリンジ法による施術の仕組みや方法について簡単にまとめてみたいと思います。

顔の脂肪吸引の仕組みについて

〇脂肪吸引で小顔になる仕組み

脂肪吸引は、皮下の脂肪層にカニューレを挿入し、大きくなってしまった脂肪細胞を直接注射器などで吸い取って体外に取り除くという仕組みの小顔治療です。脂肪細胞は20歳前後までは増加しますが、20歳を過ぎるとほとんど数は変わらないため、一度脂肪吸引で脂肪を除去してしまえば、再び脂肪細胞が増えることはほぼ一生ない=リバウンドすることがない、という点がこの施術の特徴です。

脂肪吸引で小顔になる仕組み

〇「脂肪細胞そのもの」を減らせるのは脂肪吸引だけ

小顔になるための方法は、脂肪吸引以外にも食事制限によるダイエットや運動、エステ、小顔マッサージなどがありますが、これらと脂肪吸引による小顔治療が圧倒的に異なる点が上で述べたような「脂肪細胞そのもの」の数を減らすことができるという点になります。
脂肪吸引以外の方法は、運動や食事制限などによって大きくなった脂肪細胞を小さくすることで小顔効果を得るという仕組みになりますが、これらの方法では「脂肪細胞そのものの数は変わらない」ため、運動をやめたり普段通りの食生活に戻したりすると、脂肪細胞が再び大きくなってリバウンドしてしまうということになります。

脂肪吸引で小顔になる仕組み

※ただし一点、急激に体重が数十キロなどの単位で増加した場合については、脂肪細胞の数は増えなくても一つひとつの脂肪細胞のサイズが大きくなってしまうことで再び顔が大きく見える可能性はあります。脂肪吸引を行ったから安心だと言って暴飲暴食を繰り返していては、さすがにリバウンドする可能性がある点は十分にご留意ください。

顔の脂肪吸引の施術方法について

〇切開部位:耳たぶの付け根や口腔内など

手術後にできる傷跡を気にされる方も多いかと思いますが、顔の脂肪吸引については顔の中でも耳の付け根や口の中、鼻の穴の中といった、比較的目立ちにくい部分を数ミリ程度切開して行う施術となります。そのため術後に傷跡が目立つということもほとんどありません。(どうしても気になるという際にはファンデーションなどで十分に隠すことも可能です)

〇施術時間:30分程度

頬や頬肉、顎下などについている脂肪は、太ももやお尻、二の腕などと比較するとかなり脂肪量が少ないため、吸引にかかる時間は身体の脂肪吸引よりも短くて済む点が特徴です。吸引する脂肪量によって個人差はありますが、顔の脂肪吸引の場合は30分前後の手術で終了することが多いです。ただし静脈麻酔を使う際には、麻酔を効かせる時間が別途10分程度かかります。その他、手術のための準備時間や着替えなどの時間も含めると、顔の脂肪吸引にかかる全体の施術時間は最長で1時間程度となります。

〇麻酔方法が選べる(全身麻酔/静脈麻酔)

当院で行う顔の脂肪吸引は局所麻酔が基本となりますが、ご希望により全身麻酔や静脈麻酔を使用することも可能です。(全身麻酔は取扱っていないクリニックがかなり多いです)「できるだけ痛みを感じたくない」「眠っているような、意識のない状態で手術を終わらせたい」という際には全身麻酔がお勧めですが、全身麻酔による脂肪吸引の場合は1泊入院が必要となりますので、「日帰りで小顔治療を受けたい」「できるだけ短時間で脂肪吸引の手術を終わらせたい」という際には、1時間前後でご帰宅いただける局所麻酔や静脈麻酔による手術をお勧めします。

〇吸引法が選べる(シリンジ法/ベイザー/アキーセル)

最もオーソドックスな顔の脂肪吸引方法として、今回のコラムでは「シリンジ法(カニューレを使用した施術)」に関する情報を中心にまとめていますが、脂肪吸引にはシリンジ法以外に、「ベイザー脂肪吸引(超音波)」や「アキーセル脂肪吸引(高周波振動)」といった脂肪吸引専用の機器を使用した施術法があります。これらの機器を使用するとダウンタイムが減る上に吸引できる脂肪量が増えるなど、様々なメリットを得ることができます。(当院の患者様においては現在、7割程度の方がこれらの専用機器を使用した形で脂肪吸引を行っています)
なおアキーセルについては、ベイザーと併用することで効果をより発揮することができる機器のため、現在は主に①ベイザー単独 ②ベイザー×アキーセルの併用施術 の2パターンで施術を行っています。(もちろんご要望があればアキーセル単独施術も可能です)※クリニックによってはベイザー・アキーセルの取り扱いがないこともあります。
ベイザー脂肪吸引について
ベイザー×アキーセル脂肪吸引について

顔の脂肪吸引の施術方法について

脂肪吸引による小顔整形がお勧めの人

頬や頬肉、顎下をすっきりさせる小顔整形には、脂肪吸引以外にも脂肪溶解注射・ボトックス注射(小顔注射や唾液腺ボトックス)・輪郭整形(骨切り・骨削り)・マシン治療(クルスカ・スカルプシュア・ウルセラなど)といった施術法がありますが、これらの中で脂肪吸引による施術がお勧めとなるのは以下のような方になります。

  • 頬や顎下の膨らみの原因が皮下脂肪である(これはMUST条件です)
  • 施術を【1回】で終わらせたい(脂肪吸引は複数回にわたる施術は不要です)
  • ハッキリわかる変化を出したい(脂肪そのものを取るため効果は分かりやすいです)
  • コスパよく施術を受けたい(当院の場合は1部位77,000円で行っています)
脂肪吸引による小顔整形がお勧めの人

脂肪吸引による小顔整形を行う際の注意点

脂肪吸引は医療行為となりますので、施術を受ける際には注意点ももちろんあります。事前にこの部分も把握した上で施術を受けることで、トラブルや失敗を極力避けることができるでしょう。

脂肪吸引による小顔整形を行う際の注意点

〇ダウンタイムがある

頬や顎下の脂肪吸引は、太ももや二の腕といった身体の脂肪吸引を行う場合よりも少ないとはいえ、ダウンタイムはほぼ確実に生じます。腫れ、むくみ、赤みなどは1~2週間程度(ただし当院で行う場合は2~3日程度でほぼ回復したという方が多いです)。内出血が生じた際には2~3週間程度となることが多く、またそれ以降も、わずかな腫れ・むくみなどの個人差はありますが1か月程度、長い場合は3か月程度続きます。

〇傷跡ができる

顔の脂肪吸引の場合は耳の付け根付近をごくわずかに切開して施術を行うため、ほとんどの場合は傷跡が目立つことはありませんが、とはいえ皮膚を切って行う施術ですので、術後の切開部分には線状の赤みのあるラインが1~3か月ほどは残ります。(傷跡は数ミリ程度のため、ほとんどの場合メイクで隠すことは可能です)

〇皮膚が一時的に硬くなる(拘縮)

まず前提としてお伝えしたいのが、皮膚が一時的に硬くなる「拘縮(こうしゅく)」は、人間の身体に備わった正常な反応のため脂肪吸引後に生じる症状としては正常なものとなります。通常は2週間ほど経過した頃から皮膚がなんとなく引きしまって硬くなり、次第に再び柔らかい状態に戻るには、個人差がありますが2か月~半年程度のことが多いです。

〇術後に一時的に皮膚にデコボコが生じることも

脂肪を除去した直後は、一時的に皮膚にデコボコが生じることがあります。次第に皮下組織が馴染んでくると滑らかな皮膚の状態になることがほとんどですが、一時的には生じる可能性がある点は把握しておいたほうがよいでしょう。

〇術後の生活に多少の制限などがある

顔の脂肪吸引後の日常生活については、基本的にはいつも通りの生活を送っていただくことが可能ではあるものの、多少気を付けていただかないといけない点もあります。

① 圧迫固定

施術部位を滑らかでほっそりとした美しいラインに仕上げるために、施術当日はガーゼで圧迫固定をしていただきます。また翌日以降については、外出する際にははずしていただいて構いませんがご自宅におられる間はできるだけ圧迫固定するようにしてください。
圧迫固定は、脂肪を吸引して一時的にスカスカの状態になっている皮下組織を再び密度の高い組織の状態にするために大変重要で、仕上がりの出来(細さ・滑らかさ)にも直結するものです。できる限り行うようにしてください。

② その他(運動や飲酒・エステ)

運動や飲酒などの血流がよくなる行為は1週間ほど避けていただくほうが良いでしょう。またエステサロンでのフェイシャルエステなどの施術は1か月ほどはお休みするようにしてください。

③ セルフマッサージを推奨

術後のむくみ・腫れなどを軽減するためにも、術後3週間ほど経過した頃から施術部位のマッサージを行うことを推奨しています。(マッサージの具体的な方法は部位によっても多少異なるため、当院で施術をされた方については手術後にスタッフが直接お伝えさせていただいております)

④ インディバを推奨

インディバとは、高周波温熱機器で電磁波エネルギーを照射することで、血行促進や代謝促進、老廃物の排出といった効果が期待できる施術です。脂肪吸引後のダウンタイムケアとしてすでに定番にもなりつつある施術で、エステサロンや一部のクリニックなどで受けることができます。こちらは必須で行うべきことではありませんが、顔の脂肪吸引後に生じるむくみや内出血を軽減する他、拘縮(一時的に皮膚が硬くなる状態)を緩和する作用もあるためお勧めです。

当院で行っている顔の脂肪吸引について(1部位77,000円)

〇1部位77,000円均一の明朗な料金体系

当院では現在、顔・ボディともにいずれも1部位77,000円(シリンジ法)にて脂肪吸引を行っており、顔の場合は頬(メーラーファットorジョールファットorナゾラビアルファット)・頬肉(頬骨上)・顎下+首回りが主な箇所となります。頬については、脂肪の付き方にあわせてメーラーファット(ほうれい線の上に乗っかるような脂肪)もしくはジョールファット(頬の下垂や口横にたまったような脂肪)のいずれかの部位の施術が対象となりますが、両方の部位を同時に吸引することももちろん可能です。また頬の一番高いところ(笑った時に盛り上がる脂肪)にある頬肉の脂肪除去も行っています。この部位についてはメーラーファットやジョールファットの脂肪を取り除いても変化はないため、別途頬骨上にある脂肪を除去する吸引術を行う必要があります。

頬の脂肪吸引について
メーラーファット除去の詳細ついて
ジョールファット除去の詳細について
ナゾラビアルファット除去の詳細について
頬肉(頬骨上)の脂肪吸引について
顎下・首回りの脂肪吸引について

【一律77,000円の脂肪吸引部位】

  • 頬(メーラーファット)
  • 頬(ジョールファット)
  • 頬(ナゾラビアルファット)
  • 頬肉(笑った際に盛り上がる頬骨上の脂肪)
  • 顎下(首回りも含む)

【選べる頬の脂肪吸引(4部位)】

メーラーファット
 メーラーファット
対象部位
ほうれい線・ほうれい線の上に乗っかったような脂肪
ジョールファット
ジョールファット
対象部位
頬のたるみ(下垂)・口横のたるみ・膨らみ
ナゾラビアルファット
ナゾラビアルファット
対象部位
ほうれい線
頬肉(頬骨上の脂肪)
頬肉(頬骨上の脂肪)
対象部位
笑った時に盛り上がる頬骨の上の膨らみ(脂肪)

〇頬肉(頬骨上)の脂肪吸引にも対応しています

頬の脂肪吸引というと通常はメーラーファットやジョールファット、ナゾラビアルファット除去となりますが、当院では笑った時に盛り上がる頬肉(頬骨上に乗っかったような膨らみ)の脂肪吸引も行っています。吸引量は身体の中でもかなり少なく数ccとなりますが、この部位がシャープになると、頬の張り出しがなくなる・小顔になる・斜めから見た際のフェイスラインが美しくなるなどのメリットがあります。また頬肉の膨らみは特に笑った際に目立つため、この部分がすっきりすることで笑顔に自信が持てるようになったという声を患者様から頂くこともあります。

頬肉(頬骨上)の脂肪吸引にも対応しています

〇ベイザー・アキーセル吸引も行っています

通常のシリンジ法(医師が手作業で専用カニューレを使って吸引する方法)の他に、当院では超音波(ベイザー)や高周波振動(アキーセル)を使用した施術も行っています。これらの脂肪吸引機器を使用して脂肪吸引を行うメリットは多岐に渡るため、当院では可能であればベイザー・アキーセルを使用した吸引術を推奨しています。以下にこれらの機器を使用した際のメリットをまとめます。※現在当院では、ベイザーとアキーセルの両方を使用した脂肪吸引は1部位(両側)一律154,000円にて行っています。
ベイザー・アキーセル脂肪吸引について

ベイザー・アキーセル吸引も行っています

【ベイザー・アキーセル脂肪吸引のメリット】

①ダウンタイムなど

  • 腫れ・内出血などのダウンタイムを大幅に軽減可能
  • 手術の痛みを最小限に抑えることが可能
  • 術後の傷跡も最小限に抑えらることが可能

②効果など

  • 通常の脂肪吸引よりも多量の脂肪を取り除くことができる
  • 皮膚のタイトニング(引き締め)効果もあり
  • 術後にデコボコやたるみなどが生じるリスクが軽減する

③その他

  • 施術時間を短縮できる
  • 麻酔の効きを早めることができる

今回は脂肪吸引の仕組みやメカニズムについて簡単にまとめてみました。脂肪吸引は手術の中ではダウンタイムが少なく、個人差は勿論ありますが、輪郭整形などの小顔治療と比較すると比較的トライしやすい部類になるかと思われます。また当院では、全ての手術を形成外科・美容外科歴30年を超える院長が担当しています。培ってきた経験と技術を元に一人ひとりの顔立ちやイメージ、ご希望にあった施術を行っていますので、お気軽に御相談下さい。
当院で取り扱う顔の脂肪吸引一覧

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監修医師
みずほクリニック

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。 免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士