小顔・Vライン形成術としては、輪郭手術(骨切り)やボツリヌストキシン注入、スカルプシュアやクルスカなどの痩身マシンを用いた治療など多岐にわたる術式が存在しますが、その中でもここ最近特にご指名が増加傾向にある施術として「ジョールファット除去」が挙げられます
顔が大きい原因が「脂肪」に起因する場合、脂肪除去治療は手術とはいえダウンタイムが比較的少なく、かつ永続的な高い小顔効果が期待できることから、当院としても大変人気が高い小顔治療です。(なおジョールファットと同じように人気の脂肪除去治療には「ナゾラビアルファット除去」もあり、こちらはほうれい線の改善に適した施術です)今回は、ジョールファット除去を適用した小顔・Vライン形成の症例とその結果についてご紹介したいと思います。

ジョールファット除去とは
ジョールファット除去は、脂肪量が多いことによる口元付近のたるみ・膨らみを改善する小顔治療で、小顔効果やVライン形成などの効果が得られる施術です。
頬の脂肪にはジョールファットの他にメーラーファット、ナゾラビアルファットなどがありますが、それぞれ頬の中でも特定の部位に存在するため、頬や顔のどの部分が張り出しているのかにあわせてアプローチする脂肪を決定します。個人差はあるものの、頬全体が膨らんでいる、頬がパンパンに張りだしているという際にはメーラーファット、口元・口横のたるみ・膨らみが生じていたり下膨れ顔の傾向が強い際にはジョールファット、ほうれい線が目立つ際にはナゾラビアルファット除去を適用することが多いです。

ジョールファット除去の効果・メリット
様々な小顔整形、顔痩せ治療がある中で、ジョールファット除去による小顔治療には以下のような効果・メリットが挙げられます。
①一度で半永久的に小顔になれる
ジョールファット除去は一度の施術で小顔・Vラインを形成することが可能です。その後も急激な体重増加がない限りその効果は半永久的に持続します。同様の顔の脂肪を除去する治療には脂肪溶解注射(カベリン注射など)や痩身マシン(スカルプシュア・クルスカなど)もありますが、これらは複数回の施術によって次第に効果を得られる小顔治療となります。
②施術時間は20~30分
ジョールファット除去の施術時間は20~30分程度となることが多いです。全身麻酔は不要です。静脈麻酔下での日帰り施術が可能で、ご来院いただいてからお会計まで含めたクリニックへの滞在時間は2時間弱となることが多いです。
③傷跡はほとんど目立たない
施術は耳下の目立たない箇所をごくわずかに切開して行うため、傷跡は数ミリ程度の小さなものとなります。また傷跡ができる場所も耳の下となるため、普段の生活で目立つことはほとんどない上に、髪の毛で隠したりファンデーションを塗ることで十分に隠すことが可能です。
④ダウンタイムは1~2週間
一般的な手術と比較すると、ジョールファット除去のダウンタイムは短くなる点もメリットです。腫れや痛みは1週間弱、内出血が生じた際には1~2週間程度で次第に改善します。特に当院の場合は、全ての施術を院長である小松自身が施術を行っていることもあり、最小限の麻酔で迅速に施術を行うため、個人差があるため一概には申せませんがダウンタイムは2~3日程度となることも多いです。
※なお、顔が大きい原因・口元や輪郭が膨らんでいる原因が脂肪ではなく骨格構造や筋肉の過発達に起因する場合は、輪郭整形術やボツリヌストキシン注射といった、脂肪除去以外の小顔治療が適切な適応となります。
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ジョールファット除去によるVライン形成症例解説

今回ご紹介する症例は、28歳の女性患者様です。
●主訴(具体的な悩み)
フェイスラインが丸く膨らんで大きく見えることや口元・下顔面の膨らみを気にされてご来院されました。
●施術法について
口元・下顔面の膨らみの原因としては、骨格(エラ骨・下顎下縁・おとがいなど)や筋肉(咬筋)に起因するケースも多くありますが、診察の結果、今回の方については頬から口横にかけて広がるジョールファット(脂肪)が原因であると判断し、この部分の脂肪を除去するジョールファット除去を行うこととしました。
●ベイザー(超音波)の使用
ジョールファット除去は、シリンジ法つまり旧来型の脂肪吸引専用の注射筒を用いて行う手法もありますが、今回は患者様と事前の話し合いの結果、ベイザー(超音波)を使用することとしました。ベイザーは、通常のカニューレよりもさらにしっかりと脂肪を除去できる上に、痛みやダウンタイムを軽減する効果もあります。参考までに、ベイザーによる脂肪吸引・脂肪除去の特徴を以下にまとめてみたいと思います。
>ベイザー脂肪吸引の詳細はこちらもどうぞ
- 脂肪を事前に超音波でバラバラにするため痛みが少ない
- 脂肪がバラバラになるため、より多くの脂肪を除去することができる
- ダウンタイムが短くなる
- 術後に生じる可能性があるデコボコなどのリスクを抑えられる
- 術後は滑らかで連続性があるフェイスラインになる
- 皮膚のタイトニング効果もあり、たるみを予防できる
ジョールファット除去によるVライン形成症例写真

術後は手術から1か月目の様子です。口横から顎先に至るフェイスラインが骨切り術を行ったかのような美しいVラインに変化しているのがお分かり頂けるかと思います。個人差があるため必ずこのような結果になるとは言えませんが、ピンポイントの脂肪除去治療であっても、ベイザーなどを使用して過剰な脂肪をしっかりと除去すれば、このような変化を出すことも可能です。
治療名:ジョールファット除去(Vライン形成/ベイザー使用) 費用:154,000円(ベイザーを使用しない場合は77,000円) 治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、感染、顔面神経麻痺、知覚神経麻痺、左右差、皮膚面の凹凸、しわなど 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
ジョールファット除去における注意点・リスク
ただし気を付けていただきたいのが、脂肪を取れば取るほどキレイな小顔・Vラインになるのかというとそうではない、という点です。
当院では他院修正の相談をいただくことも多いですが、頬の脂肪除去・脂肪吸引によって「口元にくぼみができた」「頬の一部が凹んでしまった・引きつれを起こしている」といった相談をいただくこともしばしばあります。
通常、脂肪除去・脂肪吸引を行う際には皮膚表面に引きつれやデコボコが生じないように皮下脂肪のうちごく浅い部分(皮膚表面に近い部分)の脂肪はあえて少しだけ残すことがセオリーですが、どの層の脂肪をどの程度残すかは医師の経験や判断によるところが大きく、本施術は30分以内で終了する比較的ライトな分類の小顔治療ではありますが、場合によっては上のような失敗や後悔に繋がる可能性もあります。
このような技術的な部分や結果に関する良し悪しは、術前の診察・面談だけではなかなか判断できないものではありますが、事前に担当医が手掛けた症例写真(この際には、クリニックが保有する全医師の症例ではなく、「実際に担当する医師」の症例を確認するようにしてください)を確認したり、手術計画を確認するなどでリスク・失敗をできるだけ回避するようにするとよいでしょう。


