頬骨セットバックとは、頬骨を目尻・もみあげ・口腔内からのアプローチで骨切りを行い、頬骨全体を後方に移動させることで頬の張り出しを改善する施術です。
頬骨整形というと、頬骨（体部or弓部）を骨切りもしくは骨削りすることによって頬の突出を改善する施術が一般的ですが、頬骨セットバックはより広範囲（頬～目の横まで）を一気に後方にずらすことができる点が特徴です。施術によって滑らかな流線形の輪郭に整えることができるだけではなく、目の横の骨（頬骨前頭突起）も後方へ下げることことによって目元の拡大効果（目が大きく見える）、窪み目改善といった効果も期待できます。
頬骨セットバックとは、通常の頬骨整形（骨切り・骨削り）で行う施術範囲よりも更に広い範囲にアプローチをして全体を一気に後方に移動（セットバック）する輪郭整形術です。頬骨整形（骨切り・骨削り）では対応していない目の横の骨の突出（目の横の余白が広い）も改善する効果がある他、骨が突出していることで相対的に引っ込んで見えていた目元を術後は大きく見せることができる目元拡大効果も期待できます。
頬骨セットバックは、頬骨の突出（前方もしくは横方向）とあわせて「目の横の骨（頬骨前頭突起）」の突出も一緒に後方へ移動させることができる輪郭整形術です。通常の頬骨整形（骨切り・骨削り）では骨切りを行わない目の横の骨も後方に下げることで、目元から頬にかけた広範囲のフェイスラインを全体的にすっきりと滑らかなラインに整えることが可能です。頬骨の出っ張りとあわせて、目の横にも突出が見られる（目の横の面積が広い）際に有効な施術です。
頬骨セットバックが適応となる方は、頬骨骨切り・頬骨骨削り術の適応となる方よりも数でいうと限られてきます。具体的に適応となるケースとしては、頬骨が前方にも横方向にも張り出しており、他の2つのオーソドックスな頬骨整形術（骨切り・骨削り）では卵型の丸みがある頬のラインへ仕上げることが難しい際に行うことが多いです。頬骨骨切り術や頬骨骨削り術は、頬骨の横方向への張り出し・もしくは前方への張り出しを改善することができますが、両方向に頬骨が張り出している際には、骨切り・骨削りではなくセットバック（頬骨の弓部・体部全体を切り離し、後方で移動させる）によって全体の張り出しを改善します。
なお、このところ患者様から頬骨セットバックの施術をご指名をいただくことが増えていますが、診察で頬骨の状態を確認すると、実際には頬骨セットバックではなく、通常の頬骨骨切り・骨削り術で充分対応可能なことも多いです。費用的にも後者のほうがリーズナブルに施術を行うことができますので、当院では患者様に頬骨セットバックの適応がないと判断した際には、無理に当該施術を勧めることはありません。
さらに頬骨セットバックは、目が小さい・目がくぼんでいるといった目元の悩みを同時に改善することができる点も特徴です。
頬骨セットバックでは頬から目元にかけて比較的広い範囲の余白を縮めることができるため、頬から目元に至るまでの中顔面全体が流れるような卵型のラインに変化すると同時に、目元の骨が引っ込むことにより、相対的にアイホールが大きく見える目元拡大効果も期待できます。骨格によって目元が引っ込んで見える（窪み目）方や、グラマラスラインなどの目元の施術を行ったものの、もう少し目を大きくしたいという方などについては、頬骨の突出改善とあわせて目元拡大効果も得られるため大変お勧めです。
頬骨セットバックでは、目の横の骨（頬骨前頭突起）も同時に後方へ移動します
頬骨セットバックでは、通常の頬骨整形（骨切り・骨削り）でアプローチするもみあげ・口腔内とあわせて、目尻部分からも切開を行います。通常セットバック整形というと口元（上顎・下顎）のセットバックが一般的ですが、頬骨セットバックも施術の原理は同じで、3点からアプローチをして骨切りした頬骨を後方に移動（セットバック）して固定することで、頬骨全体の突出を改善します。
頬骨セットバックでは、通常の頬骨整形（骨切り・骨削り）でアプローチするもみあげ・口腔内とあわせて、目尻部分からも切開を行います。「3点」からアプローチをすることで、頬骨が頭蓋骨から切り離され、後方に移動（セットバック）することが可能になります。
こめかみ・口腔内・目尻のそれぞれの部位から、イラストの赤線のような形で骨切りを行います。こめかみ部分については切り離した後に後方移動をするために、1cm程度ずらしたラインで二重に骨切りを行います。
二重に骨切りをしたこめかみ部分の骨を取り除きます。
こめかみ部分の骨を除去したことで生じるスペース（余白）分、頬骨全体を後方に移動させます。頬骨体部付近には眼窩下神経という感覚神経が走っているため、この神経を損傷しないように細心の注意を払いながら頬骨を移動させます。
後方に移動を行った後、結合部に凸凹が生じないように骨の段差をヤスリで削って滑らかなラインに仕上げた後、プレートとスクリューを用いて周囲の骨と固定します。
頬骨セットバックは頬骨の張り出しと同時に目の横の骨（頬骨前頭突起）の突出も改善する施術法のため、頬だけではなく目元付近の顔の余白も気になるという際にお勧めの施術です。対して頬骨整形は、純粋に頬骨の前方もしくは横方向への突出を改善する施術のため、目元付近の変化はほとんどありません。
頬は、頬骨体部（きょうこつたいぶ）と頬骨弓部（きょうこつきゅうぶ）という2つの骨によって構成されています。頬骨整形の施術では、頬骨が張り出している方向（前方か横方向か）や頬骨の突出を改善したい範囲などによってアプローチする部位や施術法が異なります。
張り出しの原因となっている部分において、骨削りによって頬骨の厚みを薄くすることで頬骨の突出を解消する頬骨整形術です。頬骨が前方に張り出している場合は頬骨体部の骨削りを、頬骨が横に張り出している場合は頬骨弓部の骨削りを行います。頬骨体部の骨削りの場合は口腔内を切開し、頬骨弓部の骨削りの場合は耳前部を切開して施術を行います。
骨削りだけでは横方向への頬の突出が改善できない際には、頬骨骨切り術による施術を行います。（前方向のみの頬の突出は、基本的に骨削りで対応することがほとんどです）実際の施術では、骨切りによって頬骨に2か所切れ目を入れて、頬骨弓部のアーチ部分の円周を小さくする方法（内方転位骨切り術）を採用しています。
頬骨の前方への突出も同時に改善する際には、頬骨骨切り術と組み合わせて頬骨体部の骨削りを行うことで全体のバランスを整えていきます。
頬骨セットバック法とは、頬骨弓部と頬骨体部を縦方向に骨切りし、分割した頬骨を後方に下げることで頬骨の出っ張りを改善する施術です。切開はもみあげ部分と口腔内、さらに目尻の3か所から行います。
頬骨セットバックでは、通常の頬骨整形（骨切り・骨削り）ではアプローチできない目元の横にある骨（頬骨前頭突起）も同時に後方へ下げることができるため、頬骨の出っ張りを改善すると同時にアイホールの拡大効果によって目元が以前よりも前に出る・大きくなるといった効果も期待できます。
| 頬骨セットバック | 1回 | 990,000円 |
|---|---|---|
| モニター価格 | 935,000円 |
こちらに記載がなくとも、お顔の大きさや輪郭についてお悩みのことがあればお気軽に当院までご相談ください。
当院では、全ての患者様における診察・手術・アフターフォローまでを形成外科・美容外科歴30年超の院長自らが対応しています。
札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務（ポストドクトラル・フェロー）後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科（大塚院・金沢院・名古屋院など）を経て、2014年みずほクリニック開院。 免許・資格：日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士
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