小顔になりたいという需要は女性だけではなく、昨今は男性からも問い合わせ・相談を多くいただいています。実際、男性が美容クリニックに来院されることも以前よりもグッと増えており、当院の場合は4割程度が男性の患者様です。相談内容は様々で、美肌(しみを取りたい)や二重・鼻の整形などもありますが、最近特に多いのが「小顔になりたい」「フェイスラインをシュッとしたい」というご相談です。特に男性の場合、もともとの骨格もあり顎周辺が女性よりもガッチリとしていることが多く、このような際にVラインのシャープな輪郭にしたい、シュッとしたフェイスラインにしたいという相談が増えています。そこで今回は輪郭や顎まわりをシュッとさせて小顔になる方法についてまとめてみたいと思います。

男性が小顔・顔をシュッとさせるメリット
「小顔になりたい」「フェイスラインをシュッとしたい」といったご相談は女性に限ったことではありません。特に最近は男性からご相談が増えていますが、男性の顔が大きく見えてしまう原因や輪郭をシュッとさせることのメリットについてなど簡単にお伝えします。
〇そもそも男性の平均的な顔の大きさとは
実際にご自身の顔が通常よりも大きいものかどうかという点はなかなか分かりにくいものです。人工知能研究センターが計測した2001年のデータによると、青年男性の顔の大きさの平均値は以下になるようです。
- 頭頂部から顎先までの長さ(全頭高) 23.19cm
- 耳付近(目の下あたり)の横幅(耳珠間隔) 14.77cm
- 口元付近の横幅(下顎角幅) 10.96cm

〇男性が小顔にすることのメリット
角ばった顎先や、張り出したエラをシュッとさせることで、女性だけではなく男性も大きく印象が変わります。当院で男性の小顔整形(Vライン形成)を行う際は、ほんの少しだけフェイスラインに張り出しをあえて残し、小顔でありながらも凛々しさが感じられるような仕上がりにすることが多いですが、術後のイメージについては一人ひとりの希望にあわせて調整することが可能ですので、できるだけ輪郭をシャープにシュッとさせることもできますし、この辺りは診察で相談の上で細かく決めていくことが多いです。男性が小顔にした場合の印象の変化としては、あくまで一意見にはなりますが、以下のようなメリットが挙げられるのではないかと思います。

・目鼻立ちがはっきりする
小顔の人は顔の余白が少ないため、目や口といった顔のパーツが相対的に大きくはっきりとして見えます。顔のそれぞれのパーツが大きく見えると、凛々しく整った顔立ちに見えることが多いです。
・シュッと引き締まり、知的で若々しく見える
顔の余白が減り顔立ちがはっきりすることで、なんとなくぼんやりしていた顔が若々しく知的な印象に変わることがあります。また顔が大きいと太って見えたり、実年齢よりも老けて見える、なんとなく疲れて見えるといったこともあるようです。
・全身のバランスがよく見える
フェイスラインがシュッとすることで、ボディを含めた体全体のバランスが整うというメリットもあります。小顔になることでスタイルが良く見え、ファッションや髪型などが以前よりもスタイリッシュに見えるようになることもあります。
〇特に男性に多いお悩みの部位
小顔になりたい・顔をシュッとさせたいというご希望が同じでも、個々人によって骨格や脂肪の付き方には違いがあります。実際にどの部分をシャープにさせる必要があるかという点については個人差がありますが、男性の場合は以下のような顔のパーツでご相談をいただくことが多いです。
- 顎まわりが太い・ガッチリしている
- 顔が大きい・エラが張っている(ベース顔)
- 二重顎や顎下のたるみ
- 首がない(首と輪郭の境目があいまい)
男性の顔が大きく見える原因
男性の顔が大きく見える・太って見える原因は基本的には女性と同じですが、男性ならではの傾向としては、やはり骨格に起因するケースが多いことでしょう。ここでは、男性の顔が大きく見える原因の代表的なものである骨格も含めて、よくあるケースを5つ掲示します。
〇骨格
顔が大きく見える原因として男性ならではの傾向を挙げるとすれば、前述した通り骨格に起因することが多い点です。顔は様々なパーツでできていますが、その中でも多いのがオトガイ(顎先)や下顎下縁(フェイスライン)、下顎角(エラ骨)の過発達となります。これらのうち一つだけが大きいこともありますが、顎先からフェイスラインをかけてエラまで全体的に骨が発達しており、フェイスライン全体が大きく見えることもしばしばあります。
〇エラ張り(咬筋)
顔がベース型(ひし形)に見える、横に張り出して見えるという際には、下顎角(エラ骨)ではなく、エラの筋肉(咬筋)の過発達が原因のこともあります。奥歯にギュッと力を入れると、エラが固くなり大きく膨らむという際には、骨ではなく咬筋が原因で顔が大きく見える可能性が高いです。
〇皮下脂肪
顔周りに脂肪がつくことで顔が大きく見えていることもあります。脂肪が原因となるケースは、顎下や首回りの張り出しの他、輪郭(フェイスライン)や頬の張り出しなどに多くみられます。
〇たるみ
個人差はありますが、40歳前後から老化によって皮膚や脂肪の下垂が目立ち始めます。皮膚や脂肪が下垂すると顔にたるみが生じて、これによって顔が以前よりも大きく見えることがしばしばあります。若い頃と比べて輪郭がぼんやりしてきたり丸くなったと感じる際には、たるみが原因の可能性も高いでしょう。
〇むくみ
昨日まではそれほど感じなかったのに、今日はなんとなく顔が大きく見えたり太って見えるという際には、むくみが原因のこともあります。むくみで顔が大きく見える場合は、まぶたなども含めて顔全体が腫れぼったく見えるのが特徴です。ラーメンなどの塩分が多い食事をしたり飲み会で大量の飲酒をした翌日などに生じやすいです。
男性にお勧めの自力で顔をシュッとさせる方法
顔が大きい、顔を小さくしたいと考えている男性向けに、自力で小顔にする方法やシュッとした顔にする方法をいくつかまとめてみます。即効性はないかもしれませんが、継続することで顔の大きさを今よりも小さくすることができるかと思います。

〇小顔マッサージ
女性も同様ですが、男性が小顔になる場合も、やはりマッサージは効果的です。むくみや老廃物を流すことで、顔の大きさを今よりも小さくすることができるかもしれません。小顔マッサージの具体的な方法は、ネットで検索するとより詳しい紹介サイトが沢山あるかと思うので割愛しますが、例えば以下のようなものが比較的簡単に行うことができるでしょう。ただし、早く顔をシュッとさせたいからと言ってもやりすぎは禁物です。肌へ対する過剰な刺激はたるみの原因になります。
<顔をシュッとさせるマッサージ例>
- ①洗顔後、手のひらにクリームをつけ、手の付け根の骨を頬骨下にグッと押し当てる。
- ②この状態を3〜5秒ほどキープし、内側から外側に向かって徐々にずらしていく。
やりすぎはお肌のたるみに繋がるため、1日1回を目安に行なってください。
〇小顔リンパマッサージ
小顔マッサージと似ていますが、リンパの流れをよくすることで小顔を目指すこともできるでしょう。顔をシュッとさせる小顔リンパマッサージの一例を以下に記載します。顔に溜まった不要なリンパ液を流すイメージで、左右3〜5セットずつ行いましょう。
<顔をシュッとさせる小顔リンパマッサージ例>
- ①顔の内側から外側に向けて顔を両手で軽くさする。おでこ・頬・顎のそれぞれの部位から耳下に向かってリンパを流すイメージで軽く動かすことがポイントです。
- ②その後、指の腹で耳下から首筋を撫で、鎖骨へと流していく。
〇小顔になるグッズを使う
表情筋を鍛えたり老廃物を流す方法として、自身で行うマッサージなどの他に小顔になるグッズを使用する方法もあります。最近では美容系のメーカーなどから様々な小顔グッズが販売されているので、口コミなどを見比べて自身にあいそうなものを購入してみるのもよいでしょう。
<顔をシュッとさせる小顔グッズ例>
- 美顔器(このところ大変人気で、ヤーマンやMTGなどの大手含めて様々なメーカーから販売されています)
- 美容ローラー(MTGのReFaシリーズはロングセラーです)
〇食生活の見直し
むくみや脂肪の厚みによって顔が大きく見える場合は、食生活を見直すことで、顔をシュッとさせることができるでしょう。男性の場合、女性よりも脂っこいものを食べる習慣があったり外食する機会が多いことも多いので、食生活を見直すことでむくみや脂肪が減って小顔になれる可能性が大きいのではないかと思います。
具体的には、脂っこいものを控える、ラーメンなどの塩分が多いものを控える、深夜のドカ食いをやめて3食バランスよく食べる、代謝をよくするために野菜などもバランスよく食べるなどが挙げられます。
〇日常生活の見直し
食事の他にも日常の行動様式を見直すことで小顔効果を得られる可能性はあります。いずれもコストもかからず手軽に始められることばかりですので、小顔にしたいと思ったらぜひ取り組んでみてください。
- ①水をこまめに摂取する(血行促進、デトックス効果、新陳代謝アップなどに効果的)
- ②睡眠時間をしっかり取る(短時間の睡眠は前日のむくみが取れないなどに繋がります)
- ③紫外線対策を行う(紫外線はたるみなど皮膚の老化の原因です)
〇眉毛を整える
顔をシュッとする直接的な改善方法ではありませんが、眉毛をほどよい長さ・太さに整えることで、顔が大きく見える原因である「顔の余白(目や鼻の外側)」を視覚的に減らして見せることができます。
〇髪型を変える
「顔の余白」が目立たない髪型にすることで、視覚的に小顔に見せることもできるでしょう。刈上げヘアなどフェイスラインが全部見える髪型よりも、前髪やもみあげが多少顔にかかる状態にすることで、小顔効果を得ることができます。
〇服装を変える
ぴっちりした服は、相対的に顔が大きく見えてしまうことがあります。多少上半身にボリュームを持たせることで小顔に見せることもできるでしょう。
男性の顔をシュッとさせる美容整形について
上で紹介したような顔をシュッとさせる方法は、いずれも手軽に始められる反面、変化が出るまでに時間がかかる、小顔効果はごくわずか、といったデメリットもあります。「今年中に小顔にしたい」「転職前(次の職場に移る前)に顔をシュッとさせたい」など、場合によってはできるだけ早く小顔にしたいというケースもあるかと思います。このような際に有効なのは、美容クリニックで行う小顔整形です。最近は医療技術が進歩しており、手術を行わずとも、注射やマシン治療などで顔をシュッとさせる方法も多数出てきています。これらの方法であればダウンタイム(術後に生じる赤みや腫れ)なども最小限に抑えることができる他、施術法を選べば周囲に整形をしていることすらバレずに小顔を目指すこともできるでしょう。
顔をシュッとさせる小顔整形術には様々なものがありますが、痛みやダウンタイムが少なくて比較的手軽に始めやすい施術を、顔が大きく見える原因にあわせていくつか紹介いたします。

①脂肪が原因で顔が大きく見える男性
脂肪が原因で顔が大きく見える男性については、脂肪を取り除く美容整形が有効です。王道の脂肪吸引もお勧めですが、より手軽に顔をシュッとさせたいという際には、以下のような小顔整形がよいでしょう。
・クルスカ(脂肪冷却マシン)
顔についた脂肪を冷却することで、汗や尿と一緒に排出させることで小顔効果を得ることができる小顔マシンです。スカプシュアと同じように米国FDAの認可を得ているエビデンスのあるマシンで、当院でも男性からのご指名も多くいただいている小顔治療です。一度の施術でも20%程度の脂肪を減少させる効果があります。
>クルスカの施術詳細はこちら

・スカルプシュア(脂肪溶解マシン)
米国FDA(日本でいう厚労省のような機関)が「脂肪除去できるマシン」として認可している、お墨付きの小顔レーザーです。1回30分程度の施術で、レーザーの熱で脂肪を溶かして脂肪を体外に排出します。施術は1か月毎に3~5回程度がお勧めです。
>スカルプシュアの施術詳細はこちら

②エラが張っていて顔が大きく見える男性
顔が大きく見える要因の一つとして、耳の下から頬にかけて広がっている筋肉(エラ)が原因のこともあります。医学的にはこの部位を「咬筋(こうきん)」と言います。咬筋が張っていると、顔がベース型(ひし形)に見えたり、全体的に大きくのっぺりとして見えることがしばしばあります。この部分の筋肉を働きを弱めるためにはボトックス注射が有効です。注射1本で顔をシュッとさせることができるためお勧めです。
>エラ(咬筋)ボトックス注射の施術詳細はこちら

③たるみが原因で顔が大きく見える男性
40代以上の男性の場合、脂肪ではなく老化による皮膚のたるみが原因で顔が大きく見えている可能性もあります。この場合は皮膚のたるみを引き締める効果がある小顔整形が有効です。比較的手軽な小顔治療としては、超音波による引き締め治療(HIFU)やレーザーでたるんだ組織を引き締めるリフトアップレーザー治療などが挙げられます。
>超音波によるHIFU(ウルセラ)治療
>リフトアップレーザー(フォトナレーザー)治療

④骨格が原因で顔が大きく見える男性
エラの骨やあごの骨が大きいことで顔が大きく見える男性も多いです。男性の場合は女性よりも骨格が発達していることが多く、このような際には手軽な施術ではないものの、輪郭整形術によって骨を切ったり削ることで顔をシュッとさせることができます。
>顎の骨を小さくする輪郭整形(おとがい形成)
>エラ骨を小さくする輪郭整形(エラ整形)

⑤むくみが原因で顔が大きく見える男性
むくみが原因の場合は、美容整形ではなくご自身で行うマッサージやフェイシャルエステなどで改善させる形がよいでしょう。一時的に体内にため込まれた水分をマッサージなどで流すことで、顔をシュッと見せることができます。
男性の場合、女性よりも筋肉や骨格が発達していることが多く、これらの原因によって顔が大きく見えたり四角いフェイスラインに見えてしまうことがしばしばあります。また、男性の顔が大きく見える原因は筋肉や骨格だけではなく、皮膚のたるみや脂肪、むくみなどが関係していることもあります。顔をシュッとさせるためには、「顔が大きく見える原因にあわせた対処法を選ぶこと」が最も重要なポイントになります。ご自身では顔が大きく見える原因が分からないということも多いかと思いますので、顔をシュッとさせたい・小顔になりたいとお考えの際には御気軽に御相談下さい。
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