輪郭整形・小顔整形ブログBlog

2022/09/12
左右差のある おとがい短縮術(あご骨切り術)

今回は、顎の長さ、ならびに左右差(顎のズレ)を主訴としてご相談に来られた患者様の症例について解説させていただきます。

以下は術前の写真です。
顎先の中心部(先端)が左方向(向かって右側)に寄っているのがお分かりいただけるかと思います。

診察やCT検査による診断の結果、ご本人の主訴通り顎の過長ならびに左右非対称が認められたため、おとがい部(顎先)の骨切り手術(中抜き)によって顎の長さを短縮するのと同時に、顎先の左右差改善(左方向に寄っている顎先を中心部に移動する)を目的として術前計画を立て手術を行いました。

以下は術後5か月経過した状態です。

今回のおとがい部(顎先)の骨切り手術(中抜き)におけるポイントは、左右対称となった術後の状態をイメージした上で、事前の計画段階において左右に異なる骨切り幅を設定した点にあります。

実際に本症例において摘出した骨をお見せします。

骨断面上から

骨断面下から

摘出骨前面から

左右差を改善するため、術前に行ったCT・レントゲン・各種検査データ等をもとにミリ単位で骨切り幅を調整しています。3枚目の摘出骨前面から見た写真では、顎が寄っている方向と逆側となる右側(向かって左側)をカットしているのがお分かりいただけるかと思います。

術前後の写真を改めて掲載します。
(左:術前 右:術後5か月)

なお、顎の骨切り手術は長さを変える(短くする・長くする)だけではなく、前に出す・後ろに下げる・左右に寄せるなど、患者様のご希望や顎骨の状態に合わせて様々な方向へ立体的に調整を行うことも可能です。

またこの部分においては、「オトガイ神経」という下唇・下顎の歯肉・頬粘膜などの知覚を支配する神経がおとがい部前面にあるオトガイ孔より伸びており、通常の骨切り手術によって神経を傷つけてしまうことはありませんが、作業の途中で器具が神経束に触ってしまったり、神経に触れなくとも皮下組織へ操作を行った際に必要以上に緊張がかかってしまい神経にダメージが発生することがあります。
骨切り手術は全身麻酔下で行う施術であり、また神経や血管に近接した部位へのため慎重な作業が求められます。数ある美容医療・歯科医療機関の中から医師・クリニックを選ぶ際には、そうした点にも注意されると良いでしょう。
おとがい骨切り術の詳細はこちら

<本ブログの症例に関する情報>

施術名:オトガイ骨切り術(水平骨切り) 費用:660,000円(モニター価格605,000円) 治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、知覚麻痺、骨壊死、骨髄炎、感染、左右非対称、顎下のたるみなど
施術内容に関する問い合わせ先:お問合せフォームからどうぞ

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監修医師
みずほクリニック

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。 免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士