輪郭整形・小顔整形ブログBlog

2023/08/29
口ゴボと顎先の左右差の改善症例(上下セットバック・オトガイ形成)

今回は、口ゴボ(口元の突出)と、アゴ先が曲がっている点を治したいとご相談に来られた27歳の女性の症例を紹介します。

口ゴボを治したいという相談はここ数年で大変増えており、特に女性からのご相談が多いです。(もちろん、男性からもあります)

横から見た際に口元が前のほうに出ていることで全体的に顔がもっさりしているような印象を与える他、口呼吸になりやすかったり、うまくものを噛めない、発音できないといった機能的な面でも問題が生じることがあります。

口ゴボの原因にはいくつかありますが、最も多いのは上下の前歯が前に傾斜しているケースです。先天的(遺伝)に前に出ていることが多いですが、子供の頃の指吸いなどの癖によって後天的に前歯が前方に出てしまうこともあります。

自力で治すことができない症状ですので、口ゴボを治したいという際には歯科治療(マウスピースなどの歯列矯正)もしくは口腔外科手術(セットバック手術)で治療していくことになります。

歯科治療(歯列矯正)も勿論良い方法ではあるのですが、結果が出るまでに2~3年ほどかかる上に、思ったほど前歯が引っ込まなかったという声もよく聞きます。実は当院に口ゴボを改善したいとご相談に来られる方の半分程度は「以前歯列矯正をしたものの、治療結果に満足していない」という方で、手術によって納得いく結果を得るまでにかなりの時間と費用をかけてしまったケースも多いです。

口腔外科手術(セットバック手術)の場合、このような症状を一度の手術でしっかりと改善することができます。「1回の治療で口ゴボを治したい」「矯正期間のわずらわしさから解放されたい」という際には、外科治療による改善を検討いただくとよいかもしれません。

今回の患者様については、口ゴボとあわせてアゴ先の左右差改善も希望されていたため、上下セットバック(上下顎前歯部歯槽骨切り術)とオトガイ形成(皮質骨切除術)を行うこととしました。

上は術前の様子です。ご本人の主訴通り、口元の突出感とアゴ先に左右差が認められます。
またレントゲン写真を見ると、上下顎の前方への強い突出感とアゴ先の左右差がよりはっきりとわかるかと思います。

手術前後の写真を比較してみましょう。

術前後で以下のような変化が見られます。

〇口ゴボ(口元の突出感)が大幅に改善されている
〇欧米人に近い形の理想のEライン(鼻先・口元・アゴ先をつないだライン)になっている
〇あご先の左右差が改善されている(矢印の箇所)

レントゲン写真で見ても、上下歯槽骨(上下の前歯を支えている骨)が後方へ平行移動されていることがわかります。アゴ先については、オトガイ部の左側を中心に、皮質骨(骨の表面を構成する硬くて緻密な骨/矢印の部分)の切除を行ったことで、左右差が改善しています。

続いてセファロ画(頭部X線規格写真)でも比較してみます。

セファロ画でも、くちばしのように前方に飛び出ていた歯の先が、術後は正常な状態に近い咬み合わせに改善されているのが分かります。そして上下歯槽骨と咬み合わせのバランスが改善されたことで、理想的なEラインが形成されています。患者様からは、「上品な口元と横顔になった」という、うれしい言葉をいただきました。

輪郭整形や口腔外科手術というと、術後の痛みなどへの不安から治療のハードルが高いと感じられる患者様もおられると思いますが、当院の口腔外科手術は麻酔科専門医による全身麻酔を行っており、術中は痛みを感じない状態で、さらに安全面にも最大限配慮をした上で手術を行っております。

術後は多少の腫れなども含めると3か月~半年程度のダウンタイムが生じますが(※ただし大きな腫れは、1ヶ月程度でほぼ改善します)、矯正治療と違って一度の手術で理想のラインに一気に改善することができる点が、口腔外科手術の最大のメリットと言えるでしょう。
※現在、上下セットバック整形は行っておりません。
オトガイ形成の詳細はこちら

<本ブログの症例に関する情報>

施術名:上下セットバック(上下顎前歯部歯槽骨切り術)、オトガイ形成(皮質骨切除術) 費用:1,760,000円 (モニター価格:1,650,000円) 治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、知覚麻痺、骨壊死、骨髄炎、感染、左右非対称、顎下のたるみなど 施術内容に関する問い合わせ先:お問合せフォームからどうぞ

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監修医師
みずほクリニック

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。 免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士