プロテーゼ抜去+おとがい形成術(No.640)(顎プロテーゼ抜去後の再修正術)


症例について
10年ほど前に、他院にて挿入した顎プロテーゼを抜去したいとご相談に来られた50代の女性です。また診察時のご相談事項として、「施術をしてからかなり時間が経っているので抜きたいが、元の小さな顎に戻るのはデキれば避けたい」というお話をいただきました。そこで今回は、顎プロテーゼを抜去しつつ、改めておとがい水平骨切りによって顎先の骨を前方に移動し、できるだけ現状のEラインと同じような状態に仕上げる方法で施術を行うこととしました。
施術法
下唇裏側の口腔粘膜を切開する「下口腔前庭切開」にてアプローチし、顎先に挿入されていたプロテーゼを抜去した後に、さらに同じ切開部からおとがいを横方向に切開して前方に水平にずらし、その後チタンプレートで固定しています。どの程度おとがいを前進させることができるかは実際に手術を行ってみないと分からないところもあるのですが、施術を行ってみると想定よりも多めにおとがいを前方に突出させることができたため、当初の手術計画よりもしっかりと顎先にボリュームを出すことができました。 術前後のCT画像を見ると、術前はプロテーゼによって前方にボリュームが出ていた顎先が、術後は骨移動によって同じような形を形成しているのがお分かりいただけるかと思います。
ポイント
顎プロテーゼは比較的ダウンタイムが少なく半永久的な効果が得られる点が人気の施術ですが、長期間異物を入れ続けることに抵抗や不安を感じられる方もおられます。このような際には抜去で元の状態に戻すことができますが、以前のような小さな顎に戻ってしまうことから、代替施術でEラインを維持される方が多いです。今回の方は、抜去後におとがい水平骨切り術を行い、以前のような顎先のラインを維持する方法で施術を行っています。 患者様によっては再度プロテーゼを入れ直したり、ヒアルロン酸で補うといった方法を選ぶ方もおられますが、おとがい形成術の場合、異物・注入物を使用せずに半永久的な効果が得られる点が特徴です。
<症例に関する情報>
治療名:①顎プロテーゼ抜去 ②おとがい水平骨切り術(おとがい形成) 費用:①220,000円 ②330,000円 リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、血腫、左右差、知覚神経麻痺、粘膜拘縮など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ