Vライン形成術(No.335)(他院オトガイ形成術後の修正術)
症例について
顎先をシャープにするために、他院にておとがい形成を行った24歳の男性です。水平骨切り術(中抜き手術)によって顎の上下の長さを短くしたものの、施術後は以前よりも、顎先からフェイスラインにかけたラインが四角くなったこと、また以前よりも太く見えるようになったという点を気にして当院に相談に来られました。
施術法
顎先(おとがい)だけではなく輪郭全体を滑らかにほっそりとさせるために、Vライン形成術として改めて以下の施術を行う計画を立てました。
- オトガイⅤ字形成術
- 下顎下縁切除術
- 下顎体部皮質骨切除(外板外し)
- エラ骨切り手術(一部切除・削合)
ポイント
ここ最近、他院で行ったおとがい形成術のやり直し・修正術が増えています。その中でも最も多いご相談内容が、「顎をシャープにしたくておとがい形成を行ったものの、逆に顎が四角くなってしまった(顎の横幅が広がった気がする)」というものです。
当院ではこのようなケースのやり直し・修正術としてVライン形成を行うことが多いです。具体的な術式は患者様の骨格や仕上がりのイメージによって異なりますが、この方についてはオトガイⅤ字形成術、下顎下縁切除術、下顎体部皮質骨切除(外板外し)、エラ骨切り手術(一部切除・削合)を組み合わせた技法で修正術を行っています。術前後の骨格の変化が分かりやすいかと思いますので、参考までにCT画像でも変化を見てみましょう。下は左が術前(BEFORE=他院でおとがい形成を行った後の状態)右が術後(AFTER=当院で修正・やり直し手術を行った後の状態)のCT画像です。
術前の画像をみると、矢印で示した箇所(オトガイ結節と下顎下縁の境界部+下顎体部と下顎枝の境界部付近の外側)に角や出っ張りがあり、これによってフェイスラインにデコボコが生じてしまっています。修正術ではこの部分の外板を外し、さらに後方の下顎角の部分まで削合(削り)を進めることで、右の術後CT画像のような形に変化させています。
上の2枚はいずれも術後(AFTER=当院で修正・やり直し手術を行った後の状態)のCT画像です。正面ではなく横(左右)から見ると、施術による骨の変化が分かりやすいのではないかと思います。
<症例に関する情報>
治療名:Vライン形成術(他院修正) 費用:1,980,000円 治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、感染、骨髄炎、左右差、知覚神経麻痺、顔面神経麻痺など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ