小顔整形コラム

Column
2026/08/24
【ほうれい線を消したい方へ】タイプ別のおすすめ治療

タイプ別のほうれい線治療

前回のコラムでは、患者様がおっしゃる「ほうれい線が気になる」というご相談には、医師目線で言うと「様々な原因」が含まれているということを簡単にまとめました。
ほうれい線のタイプは大きく分けると4つに分類され、これらの原因にあわせて「埋める」「取る」「引き上げる」「弱める」という、異なるアプローチ法でほうれい線を目立たなくしていく必要があります。
今回はこの4タイプについて、それぞれどんな原因で起こり、どんな治療が向いているのかを詳しく掘り下げていきます。

ほうれい線の原因は人によって違う(前回のおさらい)

ほうれい線の原因は大きく分けると以下の4つに分かれます。詳細は前回のコラムもご覧ください。
>【ほうれい線が気になる方へ】4つの原因と治療法をご存じですか?

①谷タイプ
ほうれい線そのものが「溝」「凹み」として目立つタイプ。皮下組織や深部脂肪のボリューム不足、骨格などが関係しています。
②山タイプ
ほうれい線の上側にある脂肪が盛り上がり、その段差によってほうれい線が深く見えるタイプ。「溝が深い」というよりも、「溝の横が膨らんでいる」状態です。
③下垂タイプ
加齢などによって頬の軟部組織が下方へ移動し、ほうれい線の上に組織が被さることで目立っているタイプ。ほうれい線だけではなく、頬全体の位置が以前より低くなっているのが特徴です。
④表情タイプ
無表情ではそれほど目立たないものの、笑った時などにほうれい線が急に強く現れるタイプ。表情筋による皮膚への牽引が大きく関係しています。

ほうれい線が目立ちやすい理由 ―皮下で起きていること

顔にはしわ・たるみが色々な部位に出来ますが、

【どうしてほうれい線だけ、あんなにクッキリした太い線になるの?】

という点について、もしかすると気になったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

タイプ別の話に入る前に、「なぜほうれい線がクッキリした「線」になるのか」という点についてお伝えします。ここを知っておくと、この後のタイプの違いや原因などがぐっと理解しやすくなるでしょう。

ほうれい線のメカニズム
皮膚の下には脂肪やSMS、筋肉などの皮下組織が層となって重なっている訳ですが、これらの組織が剥がれたり垂れてこないように要所要所で支えているのがリガメント(支持靭帯)です。リガメントは皮膚から骨までの各層を貫くように存在し、組織がずれないように支えています。(貝柱のような存在です)

顔面におけるリガメントは、眼窩下(目の下のたるみ)、頬骨(ゴルゴ線・ほうれい線)、咬筋(ほうれい線・口角のたるみ)、下顎(マリオネットライン・首のたるみ)が主なものとなり、このうち頬骨リガメントと咬筋リガメントがほうれい線に関係しています。

ほうれい線のリガメント
ほうれい線付近にはメーラーファットやナゾラビアルファットなどの皮下脂肪がありますが、これらの脂肪は皮膚のすぐ下にあり、表情を作るたびに動くほど柔らかいのが特徴です。そしてこれらの脂肪を骨に固定しているのが頬骨リガメントや咬筋リガメントで、脂肪がずり落ちてこないようにとガッチリと支えています。
皮下はどの部位も皮膚・脂肪・リガメント・筋肉・骨など様々な組織によって構成されているのですが、中でもほうれい線付近が他の部位よりもクッキリとした溝や段差になりやすいのは、頬骨リガメントや咬筋リガメントなど強力な支点に挟まれた部分にあるからです。イメージとしては、ハンモックを想像するとよいかもしれません。両端がガッチリ支えられている分、逆にその間の組織に重み・ゆるみが生じると、その差がハッキリと生じて、ほうれい線の影や線として現れます。

さらに、このような複雑な構造をした部位であるがゆえにほうれい線ができる原因も様々で、

・リガメントの内側:骨格や脂肪のボリューム(谷タイプ・山タイプに関係)
・リガメントそのもの:加齢によるゆるみ(下垂タイプに関係)
・リガメントの外側:表情筋の動き(表情タイプに関係)

などが関係しているという訳です。

【一覧表ですぐわかる】タイプ別の原因・治療一覧

まずはそれぞれのほうれい線タイプ別でオススメとなる治療法を一覧にまとめたものをご紹介します。詳細は次の章でもう少し詳しく解説していきたいと思います。

ほうれい線治療

「谷タイプ」のほうれい線治療

・なぜ「谷」ができるのか?


谷タイプのほうれい線は、脂肪の減少や骨の萎縮で生じることが多いです。加齢によって脂肪が減少することでほうれい線が凹むだけではなく、脂肪が減ったことで鼻翼基部(小鼻のキワ付近)のくぼみが目立つようになることも原因の一つです。さらに骨自体も、年齢とともに萎縮していくため、顔の土台そのものが陥没して「深い谷(溝)」のようになります。その他、鼻翼基部のくぼみ(梨状口周辺)がもともと強い方は、若いうちからほうれい線が深く見えることもあります。

このタイプの特徴

・痩せ型
・頬がコケやすい
・加齢によって頬のボリュームが減ってきた
・大幅なダイエット後にほうれい線が目立つようになった
・若い頃から小鼻横が骨格的に凹んでいる
・若い頃からほうれい線が目立つ

このタイプの治療

●ヒアルロン酸注入
くぼみのある部分にピンポイントで注入し、影をなくして目立たなくします。即効性がある点がメリットです。稀に入れすぎによるトラブル相談を頂きますが、適切な量を適切な層に注入することでごく自然な仕上がりに近づけることができます。

ほうれい線ヒアルロン酸

●脂肪注入
ご自身の太ももや腹部などから採取した脂肪を、ほうれい線の凹みに注入する方法です。異物を使わないためアレルギーなどは生じません。より自然な質感を求める方に適しています。

●ACRS療法
ご自身の血液から抽出した抗炎症成分と成長因子を特殊な技法によって増幅・濃縮させてから皮膚に直接投与する再生医療で、老化などによって衰えた肌を根本から若返らせることができる最新の美肌治療です。

「山タイプ」のほうれい線治療

なぜ「山」ができるのか?


頬の高い位置にはメーラーファットという大きな脂肪の塊があります。さらにこの脂肪の一部として、ほうれい線のちょうどすぐ上に横たわるようにナゾラビアルファットという脂肪が存在します。またこれらの皮下脂肪だけではなく、頬の深い部分には、深部脂肪(バッカルファット)という塊もあるなど、ほうれい線付近には複数の脂肪が配置されており、これらの脂肪にボリュームがあると、ほうれい線の境界線部分で急激な高低差(段差)が生まれ、この「脂肪による山」との落差によってほうれい線が目立つようになります。

このタイプの特徴

・比較的若くてたるみが少ない
・顔の皮下脂肪が多い
・丸顔、下膨れ傾向の顔
・頬や顎下などにも脂肪がついている

このタイプの治療

●ナゾラビアルファット除去ジョールファット除去
頬骨下の脂肪の塊を直接取り除き、ほうれい線周りをすっきりさせます。頬の高い位置にあるべきボリュームが本来の位置に戻ることで、線が目立たなくなる効果が期待できます。

ほうれい線治療

●バッカルファット除去
頬の内側にある脂肪を除去し、フェイスライン全体を含めてほうれい線を目立たなくさせます。

●ウルセラ(HIFU)
超音波エネルギーで下垂した皮下組織を引き締め・引き上げます。

●サーマクール
脂肪そのものを減らす治療ではありませんが、皮下組織を引き締めることでほうれい線を目立たなくします。

「下垂タイプ」のほうれい線治療

なぜ「雪崩」が起きるのか?


下垂タイプは、加齢によって顔の組織を骨に固定しているリガメント(支持靭帯)そのものがゆるむことが根本原因です。
冒頭で説明した頬骨リガメントが年齢とともに弾力を失って伸びると、頬骨の上にふっくらと乗っていたメーラーファット・ナゾラビアルファットが、内側・下方向へとずり落ちていきます。この脂肪がほうれい線の上に覆いかぶさることで、以前よりもほうれい線の溝がより深くなり、影も濃くなります。同時に頬の上の方はボリュームが抜けてるため、頬がコケ多り老けた印象になりやすいです。

このタイプの特徴

・顔が全体的にたるんできた
・昔より頬の位置が下がってきた
・頬の高い位置のボリュームが減った

このタイプの治療

●糸リフト特殊な医療用の糸を皮下に通し、たるんだ組織を引き上げる治療です。糸の種類によってはコラーゲン生成を促す作用もあり、ハリ感の底上げも期待できます。

●ウルセラ(HIFU)
高密度焦点式超音波を皮膚の深層(SMAS筋膜?)にピンポイントで照射し、組織を収縮させて引き締める治療です。切らずにリフトアップ効果を狙える方法として人気があります。

●フェイスリフト/ミッドフェイスリフト
たるみの根本原因である靭帯そのものを外科的に処理する方法です。糸リフトやHIFUよりも効果が大きく持続しやすい一方、体への負担も大きくなります。ゆるんだ靭帯を切離・固定し直すことができるため、根本から改善できることが多いです。

ほうれい線

「表情タイプ」のほうれい線治療

なぜ「折り目」ができるのか?


表情タイプは、頬の筋肉の過剰な動きや緊張が原因です。笑ったり口角を上げたりする動作を繰り返すたびに、皮膚に折り目がついて溝として定着していきます。
小鼻や上唇を上に引き上げる上唇鼻翼挙筋(じょうしんびよくきょきん)や上唇挙筋(じょうしんきょきん)が関係していることが多く、「無表情では気にならないのに、笑った瞬間だけほうれい線が強く出る」という場合は、脂肪やたるみではなく筋肉の動きが関係していることが多いです。

このタイプの特徴

・笑った時だけほうれい線が強く出る
・真顔ではほうれい線がそれほど目立たない
・笑った際に小鼻横~頬が強く盛り上がる
・左右で笑い方やほうれい線の出方が違う・

このタイプの治療

●ほうれい線ボトックス
筋肉の収縮を抑える薬剤を注入し、表情を作る際の筋肉の過剰な動きを抑えます。笑った時にできる線や、年々深くなっていく線の進行予防に向いています。比較的軽いダウンタイムで受けられるのが特徴です。

●筋切除
頬の筋肉の一部を切除し、動きそのものを弱める方法です。適応となるケースは限られますが、より根本的なアプローチとして選択されることがあります。

※表情筋タイプに関しては一つ注意点があります。SNSでは「表情筋マッサージ」や「ほうれい線を消す筋トレ」といった動画がしばしば見受けられますが、表情タイプでほうれい線が目立つ方の場合、これらのケアがほうれい線をより深く悪化させる原因になる可能性があります。頬の筋肉をさらに発達させることで、表情を作った時の折れ目がより深く刻まれやすくなるためです。表情筋マッサージを朝晩の習慣にしているのに変化がない、という方は、実はこのタイプかもしれません。

原因に合っていないと起きやすいトラブル

ご自身のタイプを見極めずに「人気の治療だから」などの理由で施術を受けると、思っていなかった結果になることもあります。タイプが異なる治療を受けるとイメージと違う結果に仕上がってしまうことが多いですが、外来で特に多く目にするのが、下垂タイプの方が山タイプの治療を行ってしまったというケースです。
40代・50代以降の場合、皮膚や皮下組織の下垂がほうれい線の主な原因となることが多いのですが、このようなケースに対してヒアルロン酸注入のみで施術をするクリニックがあるようです。

ヒアルロン酸や脂肪注入でボリュームを足すという治療も原因にあっていればもちろん良い方法なのですが、組織のたるみでほうれい線が目立つ方がヒアルロン酸を入れると、ほうれい線は薄くはなったものの、「口元が重たくなった」「下顔面が以前よりも大きくなった」と感じられることがあります。たるみにボリュームだけを補うと、重みが増して、たるみをむしろ進行させてしまう場合があるため注意が必要です。

自分のタイプが分からない時は医師にご相談を

ほうれい線の原因は様々で、さらに治療法も異なること、また治療法を間違うと思っていなかった仕上がりになることもある、といった点について今回はまとめてみました。ご自身の症状にあった治療を選ぶことがほうれい線治療の第一歩となりますので、まずはきちんと症状を診てもらうことをおすすめします。当院では画像によるご相談も行っておりますので、遠方の方やすぐのご来院が難しい方はお気軽にご活用ください。
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遠方にお住まいの方や、すぐにご来院することが難しい方については、写真による無料相談を承っております。
事前に相談フォームからお顔の写真をお送りいただければ、画像で分かる範囲とはなってしまいますが、施術の適応についてなどを院長自らが確認し回答させていただきます。

本ページの監修医師

みずほクリニック

院長 小松磨史(こまつ きよし)

美容外科・美容皮膚科
みずほクリニック院長

詳しいプロフィールはこちら
みずほクリニック 院長 小松磨史

みずほクリニックのHPをご覧頂き有難うございます。現在当院では、骨切り・脂肪吸引・マシン・注射など50種類以上の小顔治療を取り揃えており、原因に合わせた治療法をご提案しています。ワンドクター制の当院では、30年以上のキャリアを積んだ院長の小松が全ての診察・施術を担当しており、骨格・脂肪・筋肉の特徴を的確に診断した上で最適な施術の提供を心掛けています。

経歴

  • 1994年 札幌医科大学卒業(第41期)
  • 1994年 札幌医科大学・形成外科入局
  • 1998年 札幌医科大学・大学院卒業 医学博士取得
  • 1998年 米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)
  • 2000年 札幌医科大学・形成外科 助教
  • 2002年 北海道砂川市立病院・形成外科 医長
  • 2005年 大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)
  • 2014年 みずほクリニック開院(院長)

免許・資格

  • 日本専門医機構認定 形成外科専門医
  • 日本美容外科学会・正会員
  • 医学博士