プロテーゼ挿入による耳起こし(No.937)(立ち耳にする整形)


症例について
生まれつき耳が後方へ寝ているため「正面から耳がしっかり見えるようにしたい」との相談で来院された37歳の方です。
耳起こし(立ち耳にする整形)は、後方へ寝ている耳を前方へ起こして、正面から見た際に耳がはっきりと見えるようにする施術です。今回の方のように「生まれつき寝ている耳を起こしたい」というご相談の他、「もっと耳を立たせて目立たせたい」というご相談の2つのパターンがありますが、いずれの場合も実施する手技は同じで、耳の裏側からアプローチして耳を前方に倒して角度をつけることで、正面から見た際に目立つ状態にします。
施術法について
当院では現在、耳起こし(立ち耳にする整形)として以下3つの技法を用意しています。効果面でいうと「糸縫合<耳珠軟骨<プロテーゼ」となり、下にいくほど「よりしっかりと耳を立ち上げる」ことができます。実際の診察では、お一人ひとりのご希望や仕上がりイメージを伺った上で適した方法をご提案しております。
耳起こしの技法
〇糸による縫合
耳の裏側を切開して軟骨を前方に倒して糸で縫合します。最もオーソドックスなやり方です。
>糸縫合による症例解説(30代女性)
>糸縫合による症例解説(40代女性)
〇耳珠軟骨移植
耳の穴の前にある小さな突起を耳珠(じしゅ)と言います。この部分にある厚みと硬さを持った軟骨を事前に採取し、これを耳裏から添え木のように移植することで耳に角度をつける手法です。
>軟骨移植による症例解説(20代女性)
>軟骨移植による症例解説(20代女性)
〇プロテーゼ挿入
耳珠軟骨の代わりにプロテーゼ(シリコン)を挿入することで耳に角度をつける手法です。
今回の方は「できるだけ傷を増やしたくない」「できるだけしっかり耳を起こしたい」というご希望でしたので、プロテーゼによる耳起こしを行っています。
症例比較・術後について
術後は抜糸時(術後1週間)の様子です。
術前は耳が頭部に沿うように後方に倒れており、正面から撮影した写真ではほとんど耳が見えない状態でしたが、耳裏からプロテーゼを挿入し、耳全体を前に起こすように整えたことで、正面から見える耳の面積がかなり大きくなりました。
今回はご本人から「しっかり耳を起こしたい」というご希望があったため、従来の糸による縫合術や耳珠軟骨移植ではなく、最も大きく角度をつけることができるプロテーゼ挿入を選択しています。術後1週間の時点で、大きな腫れや内出血はほぼ落ち着いています。
みずほ史上、最大級の耳起こしが可能な術法
耳起こし(立ち耳にする整形)は、全国的に見ても実施しているところが少ないということもあり、当院ではかなりの数の耳起こし術を行ってきています。
今回の方のように生まれつき寝ている耳を立たせたいというご要望の他に、特に最近は女性の方からは、耳を立たせることで
- 可愛らしい雰囲気になりたい
- 年齢よりも若く見せたい
- 愛らしい印象にしたい
- 小顔に見せたい
- エルフのような雰囲気にしたい
といったご希望をいただくことが増えています。
耳起こしは脂肪吸引や骨切り術のように顔の面積そのものに変化を加える施術ではないのですが、耳が目立つことで相対的に顔の中心部を小さく見せることができるため、小顔治療や美容医療に詳しい方などを中心にお問合せが増加してきている状況です。
上で伝えた通り、当院では3種類の術式を取り扱っていますが、その中でももっとも耳をしっかりと立たせることができるのが、今回紹介した「プロテーゼ挿入」による方法です。シリコン素材でできたプロテーゼをつっかえ棒のように耳裏に挿入することで、耳を前方に倒します。
プロテーゼ法による耳起こしの特徴は、
- 3つの技法の中で最も耳を立たせることができる
- 耳裏以外に傷ができない(軟骨の採取が不要)
- シリコン製のプロテーゼを使用
- 挿入前にカットするため、希望の立ち上がり具合にあわせてサイズ調整が可能
- 後戻りのリスクを抑えられる
といった点が挙げられます。
逆にデメリットとしては以下などがあるでしょう。
- 感染・位置ずれ・露出などプロテーゼ特有のリスクがある
- 当院で導入してからの長期的な経過については、今後も継続して確認していく必要がある
多数の耳起こし手術を行う中で当院が独自に編み出した方法ゆえネットやSNSでもほとんど紹介されておりませんが、「もっとしっかりと耳を立たせたい」という方にとって有効な方法になり得るでしょう。
<症例に関する情報>

