おとがい形成/オトガイ水平骨切り(No.781)(しゃくれた顎を後方に下げる)


症例について
しゃくれた顎を引っ込めたいとご相談に来られた40代の女性です。ご本人も骨切りをご希望でしたので、今回はオトガイ水平骨切りで顎先を後方に移動する方法で施術を行うこととしました。
施術法
静脈麻酔下で口腔内(下唇裏側の粘膜部分)を切開してオトガイ骨を露出させた後、オトガイ骨を水平に切除して後方に下げることで顎先の位置を調整しています。なお今回は医療用ステンレス・ワイヤーで骨接合を行いましたが、状況によってはチタンプレートとスクリューを使用することもあり、固定具についてはケースバイケースで対応しています。
ポイント
おとがい形成後の課題としてしばしば取り上げられるのが、術後に生じる「顎下のたるみ」です。顎先の骨を小さくしたり後方に下げることで、皮膚や皮下組織にあまりが生じて術後にこれらがたるみ(下垂)になることがあります。
術後にたるみが生じる可能性が高い方については、診察の際に私からその旨をお話をし、このままおとがい形成を単独で行う形で問題ないか、もしくはたるみ治療を併用するかどうかなどを事前に確認しています。
もし患者様のほうでたるみケアも同時に行いたいというご希望があった際には、魔女顎手術やペリカン手術を併用して手術を行うことで、効果には個人差があるものの、術後のたるみを出来るだけ回避することができます。
また事前の診察では特に不要と思われたものの、もし万が一術後にたるみが生じて取り除きたいとなった際には、前述のような手術で対応することも可能ですし、その他、顎下の脂肪吸引やウルセラ、サーマクールなどの施術でもたるみを軽減することができます。
術後にたるみが生じるかどうかは皮膚や皮下組織の状態、年齢、体格などによって異なるため、「自分の場合はどうなのだろう」と思われた際にはまずは一度ご相談頂ければと思います。当院では画像による無料相談も行っているので、遠方の方、すぐにご来院いただけない方はご活用下さい。
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おとがい形成のダウンタイム・リスク
○腫れのピーク
個人差はあるものの、術後3日~1週間程度がピークとなります。その後、2週間程度で目立つ腫れが次第に改善していき、術後1カ月程度経過すれば手術をしたことが他の人から分からない程度の腫れに改善します。ただし浮腫みのような僅かな腫れはこの後も続き、通常と同じような状態に戻るのは術後半年程度、長い場合は1年程度になることもあります。
○腫れが生じる場所
下唇から顎先、下顔面の輪郭を中心に腫れが生じます。真正面から見ると、腫れによって顎先が丸く下膨れ顔に見えたり、いつもよりもふっくらした輪郭、ベース型の輪郭に見えることもあります。
○腫れをできるだけ抑える方法
- 血流が良くなりすぎる行為(長風呂・サウナ・激しい運動・飲酒)は出来るだけ控える
- 塩分は術後1カ月程度は摂りすぎないようにする
- 硬いものを食べるなど顎に負担が掛かる行為はできるだけ控える
○腫れを目立たなくさせる方法
おとがい形成によって生じる腫れは下顔面が中心のため、マスクを使用してうまくカバーされている患者様が多いです。腫れによって普段よりもふっくらしていることが多いため、マスクはいつもよりも大きめのサイズにしたり、立体マスクを使用するとよいでしょう。
○内出血の期間
個人差はあるものの、2~3週間程度でほぼ改善します。内出血は術直後は赤紫・青色に近いものですが、次第に時間が経過すると共に黄色に近い色味に変化していきます。
○内出血が生じる場所
術直後は顎先周辺に生じますが、2~3日すると次第に首筋・鎖骨の付近に内出血が移動することがあります。これは重力によって皮下で溢れた少量の血液(内出血の部分)が少しずつ下がっていくことによるもので、問題のない正常な経過となります。
○テープ固定について
術後3日間は、腫れをできるだけ軽減する目的でテープ固定を行って頂きます。施術当日は終日、2日目以降はご自宅にいる間だけでよいのでしっかりと固定をしてください。またテープ固定をしている間はマスクをしていてもゴツゴツした感じが目立ってしまうことがあるため、テープ固定期間は本格的な外出は控えたほうが良いかもしれません。
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